2019年9月26日 10:15更新

「金利指標改革(IFRS第9号、IAS第39号及びIFRS第7号の改訂)」の公表について

 2019926日、国際会計基準審議会(IASB)から、「「金利指標改革(IFRS9号、IAS39号及びIFRS7号の改訂)」が公表されました。

 LIBORの不正操作問題等を契機として、金融安定理事会(FSB)は金利指標の改革に向けた検討を進めていますが、現行の金利指標の長期的な存続可能性に関する不確実性が急速に増大し、財務報告に与える影響が懸念されています。

 本改訂は、既存の金利指標を代替的な金利指標に置き換える前の期間に生じる財務報告への影響(ヘッジ会計への影響)に対処するもので、金利指標の変更にかかわらずヘッジ会計が安定的に適用できるために必要な手当をしています。

 

本改訂の概要

  予定取引の発生可能性の評価

 ヘッジ対象キャッシュ・フローの発生可能性の評価を行う際に、今般の金利指標改革による金利指標の変更はないものと仮定することとした。

 

  ヘッジ対象とヘッジ手段の相殺関係の評価

   ヘッジ対象とヘッジ手段の相殺関係についての評価を行う際に、今般の金利指標改革による金利指標の変更はないものと仮定することとした。

 

  リスク要素のヘッジ対象指定

 リスク要素をヘッジ対象とするには、当該リスク要素が独立して識別可能である必要があるが、本改訂は、今般の金利指標改革によって影響を受ける金利リスク要素について、この要件の成立をヘッジ関係の開始時にのみ要求し、ヘッジ対象期間を通じた評価を不要とすることとした。

 時価の定義の変更に伴い、改正前の金融商品会計基準におけるその他有価証券の期末の貸借対照表価額に期末前1ヶ月の市場平均に基づいて算定された価格を用いることができる定めについて削除された。

 

発効日

 本改訂は、202011日以後開始する事業年度から遡及的に適用する。また、早期適用が認められる。

 

IASBウェブサイト

https://www.ifrs.org/news-and-events/2019/09/iasb-amends-ifrs-standards-in-response-to-the-ibor-reform/

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